下倉アコースティックの折元です。
みなさん既にご存知かとは思いますが、70年代よりFender傘下にあったGuild社が売却され、コルドバというアメリカのクラシックギターブランドに経営権が移りました。 以前から、より良質なギターを生産すべく、拠点をカリフォルニアからシアトル、コネチカット工場へと転々としてきましたが、そのコネチカット工場はOvation社の最高級クラス、アダマスシリーズを生産していた工場で、今年に入りアダマスの長い歴史に終止符が打たれると共に、ギルドの生産も打ち止め、したがってアメリカ製のギルドギターが一時的に無くなりました。 少ない情報を頼りに今後の生産状況を探ってはみたものの 全くと言っていいほど見込みがありません。
そのギルドといえば、昨年より長年にわたりGibsonアコースティックのマスタールシアを務めてきた レン・ファーガソン氏が同社を退き、ギルドアコースティックギターの総合コンサルタントとして製作に携わりだしたことで一躍脚光を浴びました。度重なる国内販売の値上げにも負けず、相当数のギターが販売されてきました。ギルドといえば その代表的なギターは言わずと知れたD-55。 多くの有名ミュージシャンがサウンド、ルックスに魅了され愛用している名器です。
https://www.shimokura-webshop.com/products/detail.php?product_id=35626&category_id=864
このルックスです。
先日何気なく某テレビ局の記念プログラムを見ていました。
良質なシトカスプルース単板に 2ピースバックのインディアンローズウッドの単板。
加えてD-55の象徴ともいうべき派手なブロックインレイ。
一時はUV塗装に変更となった時期もありましたが近年は昔ながらのラッカー塗装。鳴ります。
因みにサンバーストもあります。
https://www.shimokura-webshop.com/products/detail.php?product_id=50203&category_id=621
現在、在庫数は数本ですがコネチカット工場に残っていた最後の個体を全部いただきました。もちろん直輸入ですので国内輸入代理店のメーカー保証は付属しません。が、当店にて1年間保証させていただきます。
次回入荷の朗報は未だございません。
実は、先にも触れましたが例のレン・ファーガソン氏がここ最近携わり、NAMMショーなどでも紹介されてきた特殊なモデルがあります。
Guild Customshopです。
当店にもこれまでに数本入荷してきましたが どれも基本的に高額でした。おそらく日本のマーケットにはほとんど見られることもなく、アメリカの優良ディーラーに各1本ずつ配られるモデルで、当店でも入手は非常に困難でした。
その1本がこちら
トップには強烈なベアクロウが入ったシトカスプルース、サイドバックは近年伐採が極端に制限され材木市場から姿を消しつつある ハワイアンコアの単板です。これまでにない、フローレンタインのカッタウェイやオリジナルパーツの採用など、ファンにはたまらない逸品でした。
当然、レンやギルドスタッフからしても 同社の買収話は寝耳に水でしょうから、カスタムショップの生産も頓挫状態。
プロトタイプとして生産していた出来のいいカスタムショップはお蔵入りになるところでした。
そんな中、ギルドD-55の残りを注文する際にギルド社からあったオファーが、そのカスタムショップのプロトタイプ数本の話でした。
タイプが複数ありましたので さすがに全部を買い占めることはしませんでしたが 数日中に入荷する予定です。
一部は入荷済みです。
https://www.shimokura-webshop.com/products/detail.php?product_id=52282&category_id=864
シトカスプルース単板、マホガニーサイドバック単板
レン・ファーガソンの監修の元、丁寧に組み込まれた1本もの。00サイズながらリッチなサウンド。女性プレイヤーにもおススメです。
ボディーの比重が軽く、音詰りを感じさせない1本です。
https://www.shimokura-webshop.com/products/detail.php?product_id=52294&category_id=864
他にもカッタウェイ入りのアディロンダック+メイプル単板
ローズウッド単板モデルも入荷する予定です。